小児(乳幼児)湿疹 part2

さて、小児のはり治療の前回のつづきです。

前回、赤ちゃんが新陳代謝が良いのでとても回復力がある事を少し書いたとおもいます。

 

赤ちゃんは1日1日の成長がとっても早いですよね。生まれて間もない赤ちゃんが3カ月もすると体重も身長も倍の大きさになってしまうのは本当に驚きの事実です。大人で考えれば、50キロの人が3カ月で倍の100キロになってしまうんですから...(まぁそんなことはほとんどありませんが 笑)

 

ともあれ、それだけ細胞の成長も早いということで、免疫力も一般成人に比べるとだんぜん高くなります。回復力の反応が良い分、時に炎症反応も激しくなり、そんなときには高熱を発作的に出すこともあるので注意が必要です。

 

なので、小児はりとはそれだけ生体反応が敏感な赤ちゃんにはとっても効果があるのです。種類はローラー鍼やばち鍼と呼ばれるものなどを使うのですが、肌にあてたりかるくこすったりするだけで、十分な効果がみられます。ご家庭では寝るときにお母さんが手でポイントをさすってあげるだけでもOKです。そのポイントは・・・

 

背中に肩甲骨と呼ばれる2枚の羽根状の骨があります。背骨を中心にその二枚の肩甲骨のあいだの領域に褐色細胞と呼ばれる、免疫をつかさどる細胞が赤ちゃんには多く存在します。成人になるにつれてその数は減ってしまいますが、大人にも有効なので私もよく治療点としてよく利用しています。東洋医学で言う重要な経穴(ツボ)もこの部分には存在します。

 

湿疹ができ始めてからここをさすったり、治療してあげると長男も気持ちよさそうにして、目がうっとりしてきます。薬もいっさい塗っていないのですが、症状もすこし和らいできたようです。不思議ですねー。まわりにお子さんがみえたら、一度ためしてみてください。夜泣きや、小児ぜんそく、アトピーなどにも効果的ですよー。

 

 

ローラー鍼
ローラー鍼